新シーズンとなる『ヨロンブス』第12弾は、硬派メディアの『現代ビジネス』(講談社)からスマートニュースに移ったばかりの瀬尾傑さんをゲストに迎えて、瀬尾さん自身の生き方を探りながら、ネットジャーナリズムの未来についての見通しや意気込みをお聞きしました。
メディア界からお越しいただいた瀬尾傑(せお・まさる)さん。
ちゃんとお話するのは今日が初めてです。直接お会いしたことはありませんでしたが、共通の知人がいたり、噂を聞いたりしていたので、ずっと前からの知り合いのような感じがしていました。
瀬尾さんは、なんと、勝谷誠彦さんの幼馴染なんだそうです。
お父さん同士が仲が良かったこともあり、小さな頃、ゲームをしたり一緒に遊んでいたそうです。
その後、瀬尾さんは講談社に入り、フライデーの担当に。
フライデーの食のコラムを勝谷さんがやるようになったことで(勝谷さんは初連載だったとのこと)、ずっと会っていなかった勝谷さんとまた関係が続くようになったそうです。
その後、勝谷さんと一緒にイラクで死にかかったりもしました。
昨年の年末に血圧が高かったこともあり、お酒をやめて10ヶ月くらい経ったとのこと。
それまでは、朝の5時までお酒を飲んでいて、お店を3〜4軒はしごをする生活を毎日送っていましたが、お酒を一気にやめることができたそうです。
お酒を飲む機会のある会でも、一切アルコールは飲まないそうですが、ノンアルコールビールは良くて、サントリーのオールフリーが一番美味しいそうで、「サントリーさん、送ってください」と、大笑いされていました。
お酒の飲み方で、楽しんで飲む酒と逃避して飲む酒がありますよね。
忘れるようにお酒を飲んでいる人は依存症になりやすいのではないかなと。
自分は楽しんでお酒を飲むタイプなので、アルコールがなくても飲み会は楽しめるんですよね。
お酒を飲まなくなって10キロくらい痩せて、「身体も”スマートニュース”になりました。」と大笑いされていました。
スマートニュースメディア研究所では、本当の意味でニュースが世の中の役に立つようにしたい。そのためにはなにをすればいいのかというの考えて、同時に行動につなげるようにしていきたい。スマートニュースは、いいニュースを作れる仕組みを作ろうと思っています。
ネットの中ではニュースの質が評価されないので、アルゴリズムでいいニュースだけを伝えていけるようにしたい。
ネットメディアの今の現状は、広告費が入ることもあり、とにかく読まれればいいという、嘘でもいいから伝わりやすいニュースを配信するビジネスでやっている人たちと、なんらかの意図があって人を動かそうとして確信的にフェイクニュースを作っている動きがあるので対策が必要である。
記事の質を評価するのって、例えば、食べログのようにお店の評価があるので、そういう形でメディアのランクもつけて、評価が高いところは広告が高くつくとか、記事や筆者を評価する仕組みを作っていく必要があると思う。
ブロックチェーンとかで評価しやすいので、記事に紐づけると原点までさかのぼれて、嘘ニュースが儲からないようにできるのではないか。
メディア全体を変えていこうという研究をしていて、最初に変化をさせる人が行動を起こさないとなにも変わらない。
最初の行動を起こすことが大事だと思っている。
書き手の人がウェブにすると圧倒的に読者の数が増えるんです。雑誌だと数が知れているが、ネットになった瞬間に一千万人くらいに読まれたりするわけです。書き手の本能として沢山読まれるということは発奮する材料になるんです。
自分の書いたもので世の中を動かしたい、影響を与えたいと思っているわけだから、ネットで書くとよく読まれるし、話題になる。
いちびり精神で関西ノリで目立ってやろうというお子さんだったそうです。
多動性だったのかもしれませんがと。
もっと、ネットメディアをお聞きしたかったので、また『ヨロンブス』にお越しいただくのを楽しみにしております。